津軽飴について

 

「砂糖を知らない」私たちの祖先が、でん粉と麦芽から甘味料が摂れることを発見し、それを飴にしたのが始まりです。

「調味料」として、あるいは「子供のおやつ」に、まごころ込めて作られたことでしょう。

添加物を一切使わず、砂糖の糖質とは異なる麦芽の自然な甘味です。

お砂糖がわりでも、そのままでも大変おいしく召し上がっていただけます。

近年では、料理のかくし味として、プロの技を引き出させるための材料としても利用されています。

 

津軽飴のはじまり

津軽藩四代藩主・津軽信政が領民の副業として、武内家初代の武内喜兵衛忠信に命じ、製造させたのが津軽飴のはじまりです。

同じ飴でも、それぞれに配合の工夫があり、元祖 津軽飴もまた、百数十年の歴史を持っています。

武内喜兵衛忠信は、佐賀県武雄市武内町から日本海廻船でこの地に到来し、津軽藩に仕えた武士で二代目からご用商人に転じ、津軽藩の水飴の御用に携わり藩財政に寄与しました。

幕末を迎えた四代目のときに青森に移り、飴屋を専業としました。

 

江戸から昭和、平成、令和へと受け継がれる伝統

甘味の少なかった江戸時代から今日に至るまで、添加物を廃した純粋な津軽伝統の津軽飴と、故郷の素材を生かした素朴な創造菓子を製造しています。

津軽みやげの代表「津軽飴」が入った名人ねぶた師達のねぶたが印刷された缶は、価値ある文化財。